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2025.09.08 06:05

二十億光年の孤独

人類は小さな球の上で
眠り起きそして働き
ときどき火星に仲間を欲しがったりする

火星人は小さな球の上で
何をしてるか 僕は知らない
(あるいは ネリリし キルルし ハララしているか)
しかしときどき地球に仲間を欲しがったりする
それはまったくたしかなことだ

万有引力とは
ひき合う孤独の力である

宇宙はひずんでいる
それ故みんなはもとめ合う

宇宙はどんどん膨らんでゆく
それ故みんなは不安である

二十億光年の孤独に
僕は思わずくしゃみをした

出典 :谷川俊太郎


ということで、けっこう、今何してる?、は難しい。
共時間の共存在は原理的に難しいわけです。孤独をかみしめてほしいわけです。

 でも、各々の時間は伸びたり縮んだり、で共通のきっちりとした固定した伸び縮みのしない宇宙時間の中、を考えることは難しいんだけれど、各々の時間のスピードは異なっていても、過去、現在、未来という時間の矢の中にはいるだろう。これぐらいでがまんしてもいいかもしれない。伸び縮みのしない宇宙時間を考えることはあきらめても、過去現在未来という矢といった共通項としての時間は共有しているんだ、と自分を慰めたくなる。はたしてそうだろうか。
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