2025.06.07 04:46
人間なんて
さて、ぼくはロケットで宇宙を直進すれば元の地球に戻ってきてしまうということを、平面ガエルのピョン𠮷をつかって説明しようとしています。 、、そんな説明、成功するのだろうかと、立ち止まってしまった。、、 むかしむかし、ひとびとは地球が丸いとは思っていなかった。まっすぐ進めば、いずれは地の果てのがけや滝になっていて、落っこちちゃうんだ、それ地獄ね。でも、賢い人もたまにはでてきて、星を見て、つまり天空の星々を観察して、はたまた井戸に落ちる太陽光を見て、地球は丸いんだよ、丸いから地の果てなし、と唱える人もいた。その理屈は万人に理解してもらえたか。マゼランが地球を一周するまで、そのような人々の首を一生懸命ちょん切ってきたじゃないか。魔女狩りか?、宗教裁判か?。それほどまでに理論は弱い、カルロは弱い。
首を切られるのも怖いし、人々の頑迷と対峙するのも面倒だ。黙っていよう、別に地面が平たくてもいいじゃないか、人の一生は短い、君の一生が短いように僕の一生も短いんだ。地球は平たい、宇宙は無限、そう言って誰が困るんか?、という感じで筆が意気揚々とはいかない。もうマゼランが地球を一周するまで、直進ロケットが宇宙を一周するまで、平凡ないなかのじじいでいたい。首をちょん切られたり、頑迷な人たちの表情を見るのはつらいわけです。マゼランは地球を一周してきてくれたが、直進ロケットが宇宙を一周するのは原理的に無理なので(だって何千億年も人類は続かないし、直進ロケットの帰還を待ってられない)、空間は無限に広がってるといった迷信は、少なくとも僕の一生においては無害だから。
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