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2025.07.31 05:35

ΔS≧0

 大阪に出張の道中で、ツキコさんと時間はないのカルロを話してた。ツキコさんは①標準時である宇宙時間はない、に同意。②各人時間もない、には大反対でした。たしかに宇宙の絶対時間はないでいいが、私の個人時間はあって、それは過去から未来に向かう矢である。これがなくては生きていけない、どうすんの?、っていってカルロの馬鹿って言ってました。ぼくは個人時間もないで、という意見ですが。まぁ議論の決着を急ぐ必要を感じないし、逆に話す機会を残しておきたい、たのしみは後にとっておきたいので、このままでいい。
 ところで、カルロの本には数式や公式が書かれていません。ただ一つの例外が上の公式です。ぼくは、「デルタ サルディ はゼロより 大きいか又は同じ」と読みます。デルタサルディΔSは、ことの順序の前後のエントロピーの差です。例えば、ことが起きる前の財布の中味よりも、ことが起きた後の財布の中味の差は、ゼロ円だ(結局仕事は骨折り損のくたびれ儲け)、とか、1万円だとか(ちゃんと報酬が貰えた)とかの意味です。デルタサルディがゼロなら、ことの前後でエントロピー変化なし、プラスなら散らかり様がひどくなってる、ということです。散らかり様のことをエントロピーというのはサルディさんの発案なので「S」と書きます。Δは数学の習わしで前後の「差」を意味します。エントロピーが低いなら片付いてるなを意味し、エントロピーが高いななら、散らかりすぎ~、ということです。
 結局、世の中ほっておいたら散らかっていくで、時間が過ぎたら(なんかしらの、ことの前後が起きたら)、散らかるか(ΔS>0)、なにも起きずに、ましでも前のまま(ΔS=0)、前よりきれいになることはないよ、っていうことを意味する数式です。
 このエントロピー増大法則が時間の矢の本性なんだよってことが言いたいんでしょうね、カルロさんは。物理の公式や数学の公式は無数にあるが、時間を意味する、表している公式はこれ一つだけだよってカルロさんは言います。相対性理論の数式も量子論の数式も、なんの公式、なんの数式であれ、時間を意味する、表している数式はこれしかないって言い切っています。

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