2025.08.09 06:12
池田晶子さんの今
哲学者の池田晶子さんは数年前にお亡くなりになしましたが、「人生は愉快だ、死んでからでも本は出る」という本をお書きになっていますから、つまり闘病中の最期に執筆していた本のタイトルです。自分が死んだ後の「他人の今」も認めていますね。池田時間があるように他人時間もあるという心です。だったらまとめて「時間はある」でいいのではないでしょうか。もっともだなあ、と、みなさんの「時間はある」には親しみを感じます。
でも、というわけで「時間はない」の続きね。つまり対面の人を前にして数ナノ秒前の面影しか見れない。その対面の人も自分の数ナノ秒前しか見れない。何光年も離れていたら、互いに数年前の相手しか見れない。つまり、自分の今は自分だけの今でしかなく、自分とあなたの今はこの世にありません。アホちゃうん、じゃなくて事実なんやでこれが。自分とあなたの今、共通する今、共時性、つまり宇宙時間、絶対時間を恋する心情は分かります、親しみを感じます。
それとこれは別。
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