2025.09.25 03:01
時間の矢
さて、いよいよ本論に入ってゆかなくてはならない。いつまでも前哨戦で戯れていてはいけないでしょう。時間の矢のとおりなら、時間はあって、そして進んでいる。この宇宙のまったくの真実であって、人間がいようがいまいが静かにひそやかに着実に流れているのだ、人間界の騒々しい議論も単なる戯れの戯言にすぎず、宇宙時間というものが確実にあるのだ、という素朴で硬い確信、硬い信念、それを純朴には信じれなくなってしまうと、情緒が不安定になる。ここと戦う必要があるんだろうかね。
で、物理法則は熱の第二法則(熱は熱いところから冷たいところへ流れる)を除いてまったく時間の矢のリトマス紙にはならない。そして、熱とは何かといえば、小さな粒ちゃんたちの一個一個の動きをまとめて、騒々しいなら熱い、しずかちゃんレベルなら冷たいと、人間は感じる。ただ、人間が感じる感覚にすぎない。ターミネーターには熱いも冷たいもない。この粒ちゃんたちの騒々しさが、一個一個の粒ちゃんたちのぶつかり合いで、動きが伝わり、騒々しさが様々な粒ちゃんたちの集合体、集まりに伝わる。これが熱伝導。熱伝導が熱の第二法則通りに伝わっているなら、それこそが時間の矢のとおりに時間が動いているリトマス紙の証拠だよ、宇宙時間ってやっぱあるんだということになるんですね、今の段階では。
そいで、第二法則なんだけど、騒々しさがぶつかり合わなければ伝わらないんだけど、あの、マイラバのように泳いでいなけばぶつかる余地がない。熱が伝わる余地がない。泳いでいてもらなくてはならんね。泳いでいるなら、めぐり逢えて、騒々しさが伝わる。これが自然の成り行きならば、時間の矢は自然の成り行きで、この宇宙が自然なら、宇宙時間は必然ということになる。
めでたし、めでたし、か?
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