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2025.09.11 03:22

ターミネーター

 カルロや朝永振一郎さんといった一流の物理学者が熱の拡散が唯一の時間の正体であると言っており、しかも世界中の物理学者たちも異論なくそうだと言っているようなんです。ま、そうなんだね、ということで今しばらく素人の私は分析を続けてみます。さて熱、つまり温度なんですけど、子細に考えると温度、つまり摂氏40度とか華氏18度とか何を指し示しているのだろうか。つまり、温度というものを子細に突き詰めると、何か温度というものが直接に独立にあるわけではなく、それは物質の動き回り具合であるということのようです。熱風というのは空気分子が活発に動き回っているさま、冷風というのはクーラーから出るおとなし目の空気分子の一団が出ているんです。熱風も冷風も同じ空気。ただ熱風はやんちゃなコハルやリクトみたいな悪ガキの活発に動き回る空気分子の一団で、冷風は私やナオリのような物静かな空気分子の一団であるというわけです。この同じ空気分子のやんちゃ加減やおとなし加減を温度、つまり摂氏何度とか華氏何度とかと言っているわけです。つまり温度といった何かのものがあるわけではなく、忙しいやんちゃ、とか、いるんかいないのか分からんぐらいおとなしいな、といったムード、状態のことを指しているんです。ものはいっしょです、空気、空気分子です。せわしない空気分子は熱風と呼ばれ、おとなしい空気分子は冷風と呼ばれます。
 サウナの中にいると熱い、温度が高い。これを分子運動ふうに言い換えると、分子振動、震え、です。貧乏ぶるいしている、すなわち足を常にガチャガチャさせている、いつも身体をじっとしていない、せわしなく動かしているコハルやリクトのような空気分子か、あるいは、じっとした佇まいの私やナオリのような空気分子かという違いです。この空分子のガチャ度のことを温度と言っているわけで、ほんとは熱くない。ガチャ度を人間が熱いとか寒いとか感じたまま言っているだけでほんとは客観的には熱くないし冷たくない。映画のターミネーターのように熱した溶鉱炉の中もほんとは熱くない。熱いとか言っているのは人間だからだ。猫だからだ。小鳥だからだ。われわれがターミネーターなら、熱いという感覚はなく、熱という概念も持たず、ひいては、ターミネーターとして時間の矢を確信することもない。かな?。
2025.09.10 09:00

冷めたコーヒー

 さて、時間は人それぞれ、物それぞれ、空間それぞれ、という点はそうかもしれない、相対性理論を是とする以上は仕方ない。時間の共通通貨である単一スピードの共通の宇宙時間はあきらめるのが自然の流れかもしれない。時間のテンポ、スピードは異なれど、ヒト、モノ、空間場所それぞれかもしれないが、しかし過去現在未来というふうに流れるという意味の時間、は皆に共通しているのではないだろうか。
 そこで鉄板であるそのような時間の矢の確信は、どうしてわれわれ人間は鉄板に直観するのだろうか。カルロは熱、すなわち温度といい、朝永振一郎さんも著書の中の「鏡の中の物理学」でそのようなことを言っています。つまり熱いコーヒーを眺めていたら自然と冷めてゆくその様子を見て時間の矢を直観するものだと言っています。飛び跳ねるボールのバウンドが徐々に小さくなって最後には止まってしまう様子、つまりバウンド直下の地面に摩擦熱でボールの運動エネルギーが奪われてゆく様子に、時間の矢を感じるんだと言われています。過去現在未来という時間の矢の正体は熱移動だと言っています。しかもこれだけだと言っておられるんです。

 どうでしょうか?。
2025.09.09 06:02

ミニトマト

 ミニトマトを家庭菜園したとしたら、それがいい時期に栽培を始めたとしたら、たとえばベランダで。たいてい2か月くらいで実がなるそうです。わたしが地球で育てたら2か月でかわいらしい実がなる。あなたが月で育てても2か月で実がなる。彼が火星で育てても2か月で実がなる。多少、温度や日光で差が出るだろうけど、そこは人工照明やエアコンなんかで同じ条件に調整したとしましょう。2か月で、そう2か月でみんな実がなる。しかし、その2か月がそれぞれ異なる。時間のスピードが違うからである。月の2か月は、地球から見れば、地球時間の1か月であったり、火星時間の2か月は地球から望遠鏡で覗いて観察したら、地球時間の1週間くらいであったりする。地球から望遠鏡で覗いてみると、つまり地球時間で観察すると、月のミニトマトは月では地球時間の1か月で、火星では地球時間の1週間でミニトマトの実がなる。しかし、それは地球時間でながめてのことで、月にいる彼も月のミニトマトもしっかり月時間の2か月を経験して収穫と相成っています。火星の彼女もしかり。しっかり火星時間の2か月の栽培期間を経験しているのです。あなた自身が月の彼だったとしても、あなたもあなたのミニトマトも、しっかり月で2か月を経験しているのです。またあなたが火星の彼女だったとしても、しっかりと火星で2か月を経験しています。そしてその月や火星のそれぞれの2か月の栽培記間を、地球から望遠鏡で見ているあなたは、地球で1か月の観察期間しか経験しないし、地球で1週間の観察期間しか経験しません。
 この宇宙の時間の進み具合、お分かりになられたでしょうか。人生いろいろ、男もいろいろ、時間もいろいろ~♪、ってことでした。共通通貨である単一の宇宙時間はどこへいったのでしょうか、探しに行きましょうね。共時間、共存在、探しに参りましょう。
2025.09.08 06:05

二十億光年の孤独

人類は小さな球の上で
眠り起きそして働き
ときどき火星に仲間を欲しがったりする

火星人は小さな球の上で
何をしてるか 僕は知らない
(あるいは ネリリし キルルし ハララしているか)
しかしときどき地球に仲間を欲しがったりする
それはまったくたしかなことだ

万有引力とは
ひき合う孤独の力である

宇宙はひずんでいる
それ故みんなはもとめ合う

宇宙はどんどん膨らんでゆく
それ故みんなは不安である

二十億光年の孤独に
僕は思わずくしゃみをした

出典 :谷川俊太郎


ということで、けっこう、今何してる?、は難しい。
共時間の共存在は原理的に難しいわけです。孤独をかみしめてほしいわけです。

 でも、各々の時間は伸びたり縮んだり、で共通のきっちりとした固定した伸び縮みのしない宇宙時間の中、を考えることは難しいんだけれど、各々の時間のスピードは異なっていても、過去、現在、未来という時間の矢の中にはいるだろう。これぐらいでがまんしてもいいかもしれない。伸び縮みのしない宇宙時間を考えることはあきらめても、過去現在未来という矢といった共通項としての時間は共有しているんだ、と自分を慰めたくなる。はたしてそうだろうか。
2025.09.07 14:04

ただ今

 時間はあるにはあるが、存在するには存在するが、われわれの鉄板の確信とは異なっているようだ。腕時計や、テレビの時報は伸びたり縮んだりはしない。地球上の時間も、月面上の時間も、アンドロメダ星雲の時間もおんなじ時間を刻んでいるはずだ、おんなじ宇宙時間のはずだ、同時刻のはずだ。この今という現在時刻に、地球も月もアンドロメダも、この同時刻に存在しているはずだ、共時間のこの一瞬に同時に共に存在しているはずだ。と、そう思っている。しかし、相対性理論をしぶしぶ認めたので、地球時間の24時間と、月面時間の24時間と、アンドロメダの24時間は、その長さが違う。例えば月時間の24時間は、地球時間の25時間であったり、アンドロメダの24時間は、地球時間の48時間であったりする。ある一瞬を、せーので同時刻としたとする。地球も月もアンドロメダもこの一瞬の今を同時刻であると、みんなで互いに確認した、確認できたとしましょう。地球で25時間経過した瞬間に思い出そう、月にいる彼女は僕たちの過去のあの共時間、共存在の瞬間から月で24時間を経た、とともに地球で25時間経過した、私たちの今、宇宙時間の今に共に生きている。おっと、アンドロメダの彼氏の今も気にしよう。計算は各自でお願いします。
 今やんか、今何してる。そう今、今のことやで。ただの今。けっこう複雑。
2025.09.06 05:40

はじまりは

 はじまりは、ふつうのわれわれからだ。普通の日常生活をおくる普通のわれわれ、これが時間はないの旅のスタート地点である。わたしは、時間の中でどっぷりとつかっている。腕には時計をしているし、カバンにももう一つ時計を取りつけている。おや、携帯電話の画面にも時刻が表示されている。遅刻を嫌う仕事なので時刻には神経質な日常を送っている。こんな私が時間は存在しないなどというのはばかげている。実にばかげている。ここがスタート地点なのだ。
 さて、私は義務教育を受けているので、理科や化学、物理や生物などを少し知っている。高校2年生くらいまでは普通の学生をしていたので、まあまあ知っているのだ。そこで、相対性理論とやらも少し知っている。なんでも、月や地球に近いところでは時間がスロモーになるそうだ。正確にいえば質量に近づけば近づくほど時間は遅れる。また、早く動けば動くほど時間は遅れる、スロモーになる、ということだそうだ。①重さに近づく、②早く動く、とその人の時間はゆっくりと進む。これがノーベル賞をもらったアインシュタインの相対性理論である。ただそれだけのことなのだが、へー信じられないや、とすましてはおれない。これを計算入れてわれわれの普通の日常生活が組み立てられているのだ。相対性理論を認めなければ時計は狂うし、携帯もならない。新幹線もストップするし、飛行機も飛ばない。月旅行に行った宇宙飛行士の乗ったロケットも地球に戻れなくなる。パソコンもただのガラクタ、という生活に逆戻りするそうだ。でね、相対性理論、認めなくてはならんだろう。いくら私が頑固でも。
2025.09.05 06:24

願わくば花の下にて春死なん(西行)

 さていよいよの気がします。春死なん、がいよいよじゃないよ、勘違いしないでね。私の場合は、まだまだなんだけどね、すべきことがいっぱいあるので、まだまだなんだ。いよいよというのはカルロの時間は存在しない、についてだよ。考えがまとまって、イメージがまとまったんだ。もう読書は、カルロについては終わったんだ。次に移ります。次のテーマは社会保障についてです。でね、カルロについては、時間はないに大いに同感しています。ぼくの頭はコペルニクス的転回を経験して相当ショックを受けました。いいショックなんだろうか、みなさんにも経験してもらおうと思い、このテーマをまとめて、終えることにいたします。カルロについては物理学を復習し、リサランドールやジュリアンバーバーを読み、ハイデガーの存在と時間も復習いたしました。数学のゲーデルの不完全性定理も頭にあります。それにしても、カルロは群を抜いていた。その結論も尊敬に値する。で、僕の理解したところを、もちろん素人頭なんだけど、僕の言葉で書いてゆきましょう。ぼくの頭で、僕の言葉で書いてゆきましょう。このコペルニクス的転回は、ぼくにとっては宝物になりました。ダイヤモンドよりも価値があった。
2025.08.24 04:15

ひっしのパッチ

 おお、毎日仕事に追われ、今日も早朝からスタートしなければならない。時間は貴重だね。そんななか、いろんな人からSOSの依頼がくる。SOSの内容を聞いてしまうと、どうにか力になってあげたいと思ってしまう。SOSの内容はミッションインポシブルだ。世間の法律家から相手にされず、やむなく私に電話してくるのだ。かわいそうに。
 そんななか頭を離れないのがカルロ。“時間はない”に、直観だが重要な問題が潜んでいる。そんな直感が、ぼくを離さない。とても重要な問題が潜んでいるように思う。われわれのひっしのパッチの時間の存在の確信に、とても大切なものを感じる。ぼんやりと分かってきたんだ。それを伝えたい。
2025.08.17 04:36

心の芯

 時間は存在しない、のカルロに触発されて時間というものに思案を巡らせる日々を送っていたが、そろそろ、という段階に入ったような気がする。そろそろ、まとめに入ろう。現実の仕事のスケジュールは容赦なく締め切りが迫っているし、ほかにも大事なテーマが山ほどあるじゃないか。ゆっくり老後を楽しむどころではない。
 さてツキコやミユとの対話は新鮮であった。とても真剣に時間の存在を確信している。それは心の芯で確信しているからだ。時間がなければ私がいないじゃないか、というもっともな矛盾が生じるのだ。存在と時間という本を書いたハイデッカーという哲学者も同じ考えですね。つまり、神の存在証明と同じレベルの譲れない確信なのです。時間が存在しないという主張は、自分は存在しないと同じ意味なんですね。じゃ譲れないね。心の芯の確信ということです。
 で、心の芯で感じる時間、これはツキコ時間であって、ミユ時間です。それで今ですね。ツキコやミユの今です。ツキコ今、ミユ今を感じています。ツキコ今を、ツキコ今の瞬間に感じている。ツキコ今に、ツキコ過去を感じれないし、ツキコ未来も知りえない、感じることはできない。いや、ツキコ過去は感じれるで、というかもしれませんが、それは過去の記憶でしょう。ツキコ今の瞬間に、ツキコはツキコ過去の様子の記憶をたどることはできるかもしれないが、そのときの気持ちを覚えているかもしれませんが、まさにその瞬間にツキコ過去のツキコそのものになれない。もうツキコ過去のツキコはツキコ今の瞬間に存在しないのです。あ~頭いた。ごめんね、でもこの思考を通過しなければ真実には到達しません。驚くべき真実がもう目の前です。頑張ってね。
2025.08.11 22:04

お母さんに会えたのかい、原爆の地に立つ少年


わたしはよいよいのアホウだが、気持ちを察することはできる。
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